ほんとは、
なにかしたいわけじゃないんだ。
ただ、
この疲れが消える場所を探してるだけ。
眠れない夜。
テレビも、SNSも、全部ノイズみたいで。
静かになった部屋の中で、
ふと、子どもの頃の記憶がよみがえったりする。
誰かに抱きしめてもらった感触。
夜道の街灯に照らされて、ゆっくり歩いた帰り道。
家の中の、どこか安心できるにおい。
あの静けさって、
音がないんじゃなくて、
心がゆるむ音があった気がする。
忙しい毎日、
がんばりすぎて、頑張ってる自分すら忘れちゃうこともある。
「なにもしてないのに、なんでこんなに疲れてるんだろう」
って、思う夜がある。
それって、身体の疲れじゃなくて、
情報とか、気配とか、無数の“圧”の中にいた証拠。
だから、
今日の終わりにほんのすこしだけ、
自分の深呼吸の音が聞こえる場所を作ってほしい。
それは、部屋の灯りをひとつ消すことかもしれないし、
お気に入りの音楽をちいさく流すことかもしれない。
または、
こういう静かな言葉に出会うことかもしれない。
大丈夫、誰も責めてないよ。
あなたが疲れてしまったのは、
ちゃんと日々を生きてきたから。
そして今は、
その“がんばった”の一番奥にある、
やさしさに触れる時間なんだと思う。
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